
こんにちは、リコです。
釣りを始めたばかりの方から、ときどきこんな質問をもらいます。
「クロマグロって、初心者でも釣れるんですか?」
結論からいうと、チャンスはあります。
ただし、クロマグロ釣りは「大物を釣ってみたい!」という憧れだけで挑戦するには、かなり注意が必要な釣りです。
理由はシンプルで、クロマグロには細かい遊漁規制があるからです。
しかも、そのルールは毎年のように確認が必要です。釣り場、時期、サイズ、採捕できる数、届出、報告など、初心者が見落としやすいポイントがいくつもあります。
今回は、クロマグロ釣りに興味がある初心者さん向けに、釣りに行く前に知っておきたい規制、釣り船選び、必要な道具、安全対策をまとめます。
クロマグロ釣りは「釣れるか」より先にルール確認が大事
クロマグロは、日本近海でも狙える魚です。
ただし、自由に釣って自由に持ち帰れる魚ではありません。
クロマグロは資源管理の対象になっていて、遊漁、つまりレジャーとしての釣りにもルールがあります。
初心者がまず覚えておきたいのは、次の4つです。
・30kg未満のクロマグロは採捕禁止
・30kg以上の大型魚も、採捕できる時期や数量に制限がある
・2026年4月から届出制が導入されている
・採捕禁止期間中は、クロマグロを狙う釣り自体に注意が必要
ここを知らずに「釣れた!やった!」と持ち帰ってしまうと、楽しい思い出どころか、かなり重たいトラブルになる可能性があります。
クロマグロ、夢は大きいですが、ルール確認も大きめです。
初心者が特に注意したいクロマグロ規制
1. 30kg未満の小型魚は採捕禁止
クロマグロ釣りで特に大事なのが、30kg未満の小型魚の扱いです。
現在、遊漁では30kg未満のクロマグロの採捕は禁止されています。
「小さいからリリースすればOKでしょ?」と思うかもしれませんが、クロマグロの場合は、キャッチ&リリース前提でも注意が必要です。
意図せず釣れてしまった場合は、できるだけ魚に負担をかけず、すみやかに海へ戻す必要があります。
初心者の場合、サイズや重量の判断が難しいこともあります。だからこそ、クロマグロ狙いの経験がある船長や釣り船を選ぶことが重要です。
2. 30kg以上でも自由に持ち帰れるわけではない
30kg以上の大型クロマグロであっても、いつでも何尾でも持ち帰れるわけではありません。
大型魚には、採捕できる数量の管理があります。
また、2026年4月からはバッグリミットが「1人各期間1尾まで」に変更されています。
ここでいう「各期間」とは、たとえば4・5月、6・7月、8・9月といった区切りです。
つまり、「大物が釣れたから、次もまたすぐ持ち帰ろう」という感覚ではなく、期間ごとの上限を確認する必要があります。
3. 採捕禁止期間が出ることがある
クロマグロは、月ごとの採捕状況によって、途中で採捕禁止になることがあります。
この場合、その期間中はクロマグロを持ち帰ることができません。
さらに、採捕禁止期間中は「リリースするつもりだから狙う」という釣りも禁止対象になる場合があります。
ここは初心者が特に勘違いしやすいポイントです。
他の魚を狙っていて、意図せずクロマグロがかかった場合は、すみやかにリリースする必要があります。
4. 2026年4月から届出制が導入
2026年4月から、クロマグロの大型魚を採捕しようとする遊漁者には届出制が導入されています。
届出は、釣りに行くたびに毎回必要というわけではなく、年に1回でよいとされています。
ただし、届出をしていない人は、クロマグロを採捕することができません。
遊漁船を利用する場合でも、「船が知っているから大丈夫」と丸投げせず、自分でも事前に確認しておきましょう。
初心者は釣り船選びがほぼすべて
クロマグロは、堤防から気軽に狙う魚ではありません。
基本的には沖合での船釣りが中心です。
初心者が挑戦するなら、いきなり自分で道具をそろえるより、クロマグロ釣りに対応している遊漁船に相談するのが現実的です。
釣り船を選ぶときは、次の点を確認しましょう。
・クロマグロ遊漁のルールに詳しいか
・初心者でも乗船できるか
・レンタルタックルがあるか
・ライフジャケットの扱いはどうなっているか
・当日の持ち物や服装を事前に教えてくれるか
・採捕禁止期間や届出について案内があるか
予約前に「初心者ですが大丈夫ですか?」と聞くのは、まったく恥ずかしいことではありません。
むしろ、ここで丁寧に説明してくれる船のほうが安心です。
クロマグロ釣りで必要になる道具
クロマグロ釣りは、普通の堤防釣りとは必要な道具が大きく変わります。
初心者の場合、最初からすべて購入するより、釣り船のレンタルを利用するのがおすすめです。
主に必要になるものは、次の通りです。
・クロマグロ対応のロッド
・大型魚対応のリール
・強度のあるライン
・ジグやプラグなどのルアー
・グローブ
・ライフジャケット
・滑りにくい靴
・レインウェア
・酔い止め
・飲み物、軽食
・防水バッグ
・クーラーボックスの有無確認
クロマグロは魚というより、ほぼ海の筋肉です。
軽い気持ちでかけると、こちらの腕と腰が先に「今日はもう帰ろう」と言い出します。
そのため、道具選びだけでなく、体力面の準備も大切です。
初心者が知っておきたい釣り方
クロマグロ釣りでは、地域や船によって釣り方が異なりますが、代表的なのはジギングやキャスティングです。
ジギング
メタルジグという重いルアーを海中に落とし、上下に動かして魚を誘う釣り方です。
水深が深い場所を狙うこともあり、体力を使います。
キャスティング
ナブラや鳥山などを見つけ、ルアーを投げて誘う釣り方です。
タイミングや投げる技術が必要なので、初心者には少し難しく感じるかもしれません。
どちらの釣り方でも、船長やスタッフの指示をしっかり聞くことが大切です。
大型魚がかかったときは、自分だけで無理に対応しようとせず、周囲との連携を意識しましょう。
当日の注意点
クロマグロ釣りは、朝が早く、沖に出る時間も長くなりがちです。
当日は、次のポイントを意識してください。
・前日はしっかり寝る
・朝食は軽めにする
・酔い止めは早めに飲む
・船長の指示を必ず聞く
・無理なファイトをしない
・周囲の釣り人との距離を確認する
・体調が悪くなったら早めに伝える
特に船酔いは、初心者にとってかなり大きな壁です。
「気合いでなんとかなる」と思うかもしれませんが、船酔いは気合いより酔い止めです。根性論、波の上ではだいたい負けます。
クロマグロ釣り前のチェックリスト
釣りに行く前に、最低限この項目を確認しましょう。
・現在、採捕可能期間か
・採捕禁止期間が出ていないか
・30kg未満の扱いを理解しているか
・大型魚のバッグリミットを確認したか
・届出が必要か確認したか
・利用する釣り船がルールを案内しているか
・ライフジャケットを準備したか
・船酔い対策をしたか
・釣った場合の報告方法を確認したか
このチェックを飛ばすと、せっかくのクロマグロ釣りが不安だらけになります。
釣る前の準備も、釣りの一部です。
アプリでクロマグロのルール確認もできます
釣り初心者向けに、iOSアプリ「海の幸ルールブック」を開発・配信しています。
このアプリでは、魚や貝、海藻など42種の情報をまとめていて、クロマグロについても、釣行前に確認したい基本ルールを整理しています。
「クロマグロって持ち帰っていいの?」
「30kg未満ってどう扱うの?」
「釣りに行く前に、最低限の規制を確認したい」
そんなときの確認用として使ってもらえたらうれしいです。
App Storeで「海の幸ルールブック」と検索してみてください。
まとめ
クロマグロ釣りは、初心者にとって憧れの大物釣りです。
ただし、クロマグロは普通の魚のように「釣れたら持ち帰ってOK」という魚ではありません。
特に大切なのは、次の5つです。
・30kg未満のクロマグロは採捕禁止
・30kg以上でも採捕できる時期と数量に制限がある
・2026年4月から届出制が導入されている
・採捕禁止期間中はクロマグロ狙いの釣りに注意
・初心者はルールに詳しい釣り船を選ぶ
クロマグロは、釣れたら一生の思い出になる魚です。
だからこそ、勢いだけで挑戦するのではなく、ルールと安全を確認してから海へ出ましょう。
大物を狙う前に、まずは最新ルールを確認。
これが、クロマグロ釣りの最初の一歩です。


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